2025年4月、建築物省エネ法の改正が全面施行され、すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。
この制度改革を受けて、設計事務所・工務店がまず取り組むべきは「住宅性能の再定義」です。その中でもとりわけ重要なのが、「断熱等級の見直し」と「外皮性能の的確な把握」です。
断熱等級とは、住宅の外皮(壁・屋根・床・窓など)の断熱性能を総合的に評価する指標で、現在は最高等級「断熱等級7」まで設定されています。
等級6・7はHEAT20のG2・G3水準に相当し、「本当に快適な暮らし」を実現する基準として注目されています。
断熱等級6以上の住宅では、冬でも室温18℃以下になることがほとんどなく、ヒートショックや結露のリスクも大幅に軽減されます。結果として、健康・医療費・生涯住居費にも好影響をもたらします。
こうした高性能住宅を設計する上で欠かせないのが、正確な外皮性能計算(UA値・ηAC値)です。面積算出ミスや基準不適合部位の処理漏れは、等級評価に大きく影響します。
✔ これからの提案に必須な3つの視点
- 断熱等級6以上を「標準提案」に
- 外皮計算の精度を高め、第三者チェック体制を
- UA値・一次エネなどの性能を「見える化」して顧客へ提案
2025年は、単なる法令遵守ではなく、性能・快適性を数値で伝えられる時代。
その基盤となる断熱等級と外皮計算を、今こそ見直しましょう。


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