充填断熱工法と外断熱工法
充填断熱工法
充填断熱工法は、柱などの構造材の間に断熱材を入れる方法です。
ボード状やシート状の断熱材を入れたり、粒状の断熱材を入れる工法で、木造住宅において広く採用されている工法です。
壁の内側の空間を利用するため、厚みのある断熱材を入れることができる、比較的低コストで施工できる等のメリットがあります

外断熱工法
外張り断熱工法(外断熱工法)は、ボード状の断熱材を柱などの構造材の外側に張り付けていき、住宅全体を覆う工法です。
主に発泡プラスチック系断熱材が用いられ、隙間なく断熱材を貼り付けることができる、壁内の空間や床下等を有効活用できるなどのメリットがあります。
一方、外壁と外装材(サイディングなど)の間に断熱材があるため、重い外装材が垂れ下がる恐れがあることから断熱材をあまり厚くできない点、外的環境による外装材のゆるみや地震などにより変形しやすいなどのデメリットもあります

断熱材の種類
鉱物繊維系(グラスウールやロックウール)
- 価格が手頃で普及している
- 高い断熱性能を得るためには厚みが必要
- 天井裏に吹き込み断熱ができる
- 耐燃焼性がある
- 防音材としても使用される防音性と吸音性を有する
- 充填施工に適しているが注意しないと隙間ができる
- 防湿材の施工が必要

木質繊維系(セルロースファイバーなど)
- 天然素材のため環境に優しいイメージが強い
- 断熱性能に対して価格が割高である
- 防音材としても使用される防音性と吸音性を有する

発泡プラスチック系(硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォームなど)
- 厚さに対して断熱性能が高いものが多い
- 独立気泡構造のため、防湿性が他の断熱材より高く、結露防止効果が高い
- 材質によって付加性能が調整できる
- 硬質ウレタンフォームは、現場発泡(施工)することができる
- ポリスチレンフォームは、形状の自由度が高く、結露防止効果が高い
- 形状が板状なので、外張り断熱や床断熱ができる
- 発泡剤としてフロンを使用しているものがあったが現在は、ほぼノンフロン化されている
- 価格が鉱物繊維系より高いものもある


断熱材の種類や厚みを変えると断熱性能が変わります。
設計性能値に合致するそれぞれの断熱材の材工共の費用を積算し、コストパフォーマンスを検討、納まり等考慮し製品選定することをオススメします。
壁 断熱材の選定
住宅において外皮面積で一番比率が高いのは壁です。
外皮平均熱貫流率Ua値においても最も影響を与える部分にあたります。
その断熱材を選定には各社の特徴が表れる部分でもあります。
コストパフォーマンスで選定するならば高性能グラスウール16kになります。

グラスウールは
・発泡プラスチック系より断熱性能が劣る?
・内部結露が起きやすい?
・施工ミスが多い?
・身体に悪そう?
など、グラスウール断熱材は悪者にされやすい、よくある4つの誤解があります。
いずれも製品知識不足や不適切な設計施工の原因が多く、中傷に近い内容です。

【断熱性能について】
断熱材製品には異なる素材・厚みのものがあり、断熱材の性能は使用する断熱材の「厚さ」と「熱伝導率」によって決まります。
断熱材の性能を表す「熱伝導率(λ)」は、数値が小さいほど断熱性能が高いことを表しますが、熱伝導率の数値のみ比較し「発泡プラスチック系のほうがグラスウール断熱材より優れている」と判断するのは大きな誤解です。
【内部結露について】
繊維と繊維の間に空気を含んだグラスウールは、周囲の湿度に同調して断熱材内に湿気が出たり入ったりすることがありますが、ガラス繊維自体は吸湿性を持たない無機質材料のため、素材自体が湿気を吸うことはありません。
よって「グラスウールは湿気に弱いため、内部結露の原因になる」というのは誤解です。
【施工について】
グラスウールの施工知識が不足していたひと昔前には、内部結露が原因でグラスウール断熱材にカビが発生する事例がありました。
住宅の断熱化が一般的となり、断熱材の施工技術が向上した現在は、防湿シートの施工や湿気を排出する通気層工法等が確立・普及しており、正しく施工されたグラスウールに、カビが発生することはありません。
【材質について】
同じ繊維形状のため発がん性のある天然鉱物繊維のアスベストとしばしば混同されることがありますが、グラスウールはガラスが主原料の人工繊維であり、アスベストとは全く別物です。
また、これまでグラスウール断熱材にアスベストが含まれたことは一度もありません。

グラスウール採用する上での注意点
充填断熱工法の場合、外周部は面材耐力壁とすることが望ましいです。
筋交いを配置すると断熱欠損を生じさせ、施工難易度を高めてしまいます。


「裸のグラスウール+ロール状防湿気密シート」の組み合わせが、隙間なく断熱材を充填し、気密化するにも手間がかからず合理的と考えられます。
気密シートは0.2mm厚の丈夫な製品が望ましいです。
特に夏型結露を考慮した、調湿気密シートは施工性にも優れた製品だと思います。
イゾベール・バリオ エクストラセーフ
コンセント周りや貫通部など気密対策製品を活用すると施工難易度を下げ、気密化がしやすくなります。
日本住宅環境バリアーボックス
気密簡素化資材
間仕切り壁、床、天井取り合い部分など納まりを確認し正しい施工をすることで性能が担保されます。
施工マニュアル
マグ・イゾベール
硝子繊維協会
****************************************
省エネ外皮計算の代行サービス
住宅 外皮計算.com
****************************************



コメント